April 24, 2010

空間脳と関係脳(2) -ばらんす-

敷地は1/100ほどしかないが,私たちも個性豊かなコリーたちと暮らすようになった.ゲストと一緒に訪れてくれる犬たちも多い.
位置関係にデリケートだというのは,彼らの日常(裏庭でトイレするときとか,犬同士の遊びとか,オフ会であちこちに繋がれてるときとか)を見てて思うことである.人間よりもずっと多くのことを,彼らは空間から感じ取っているようだ.
意外に思えたBarbaraのこだわりも,今ではなるほどと思える.

羊追い作業は,羊と人に対する犬の(位置的な)バランス感覚を利用したものだ.だからそのトレーニングは,まずその犬固有の意欲とバランスを見極めることから始まる.その動きに言葉を重ねてコマンドとし,さらに仕事に合うように動きを調整していくのが,たぶん一番素直な手順である.

ところが私たちは往々にして,最初から「言葉(や笛)を使う」ことに躍起になってしまう.人-羊-犬の位置関係よりも,人-犬の関係に,もっと言えば「犬を操る」ことに意識が集中してしまうのだ.
もちろん,そういうやり方でも羊くらい追えるし,むしろ形にするにはその方が手っ取り早いかもしれない.しかしそれだと,犬は自分で考えなくなるし,少なくとも本来の順序ではない,,,って,そんなこと言いたかったんじゃなくて,ここでは,人と犬では空間の感受性が違うのではないか,ということを示したかったのだ.
あまり,良い例じゃなかったけど...


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

つづく
 

No comments: